|このページについて| ''概要'':このページでは、数学ソフトMathematicaを使って方程式を解く方法を解説します。 ''親ページ'':このページの親ページは[[Mathematica]]です。 |目次| #contents ---- *方程式を解く [#ia7d20ea] Solve[2 x + 3 == 0 , x] などとすれば方程式を解いてくれます. Solve[a x + b == 0 , x] /. {a -> 2, b -> 3} でも同じです. Solve[20 x + 100 == 5 , x] を解いて検算をしてみましょう. 20 x + 100 /. % とやれば,確かに {5} と返ってきます. 方程式は,1次でなくとも求めることが出来る. Solve[x^2 + 4 x + 3 == 0, x] などとやれば, {{x -> -3}, {x -> -1}} と求まる.検算してみよう. x^2 + 4 x + 3 /. {x -> -3} とやっても x^2 + 4 x + 3 /. {x -> -1} とやっても,ちゃんと 0 と返ってくる. 解が有理数じゃなくっても求めてくれる. Solve[2 x^2 + -4 x + 1 == 0, x] などで確認してみよう. 虚数解も求めてくれる. Solve[3 x^2 + -4 x + 8 == 0, x] などで確認してみよう. *連立方程式を解く [#q380012e] Solve[{x^2 + 2 y + 1 == 0, y == 3 x + 3}, {x, y}] などとやれば,瞬時に連立方程式を解いてくれる.2次元以上でも,ちゃんと解いてくれる. 未知数を消去することも出来る. Eliminate[{2 x - y + z == 1, y + 3 z == 3, -6x + z == 4}, x] とやれば, 13 y == -9 && 13 z == 16 のように,xを消去してくれる. Reduce[]とやると,連立方程式を変形して簡約化してくれる. Reduce[{ x - y == 1, 3 x - 3 y == 3}, {x, y} ] とやれば, y == -1 + x としてくれる. *不等式を解く [#a1cf3261] 不等式を解くには,パッケージを読み込まないといけない. << Algebra`InequalitySolve` で,まずはパッケージを読み込もう. InequalitySolve[x (x^2 - 2) (x^2 - 3) > 0, x] などどすれば,不等式を勝手に解いてくれる.論理式の記号は,[[ここ:http://www.sugi-shun.com/econwiki/index.php?Mathematica%2F%B4%F0%CB%DC%C5%AA%A4%CA%BB%C8%A4%A4%CA%FD#p619ccce]]と同じ. 複数の不等式を同時に満たすxの範囲を解くことだって出来る. InequalitySolve[x/Abs[x - 1] >= 0 && 1/x < x + 1, x] など.多変数不等式も解ける. InequalitySolve[x^2 + y^2 < 1 && x < y, {x, y}] *Reference [#o903487f] **参考書籍 [#l09b3c39] -宮岡悦良(2000),『Mathematica数学の道具箱〈上〉』,ブレーン出版 -宮岡悦良(2000),『Mathematica数学の道具箱〈下〉』,ブレーン出版 **リンク [#s72f36e2] -[[神戸大学 Mathematica ホームページ:http://bach.istc.kobe-u.ac.jp/mma/]]