Mathematica/微分積分
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''概要'':このページでは、数学ソフトMathematicaでの微分積...
''親ページ'':このページの親ページは[[Mathematica]]です。
|目次|
#contents
----
*微分 [#lcb99b3d]
とりあえず,
f[x_] := 5 x ^3 + 4 x ^2 + 3 x + 1
と関数fを定義しておこう.定義に沿って微分するには
Limit[(f[x + h] - f[x])/h, h -> 0]
とやればよい.
当然,コマンドがある.
D[f[x], x]
である.
f'[x]
とやっても同じ.
f''[x]
とやれば,2階の導関数を求めてくれる.
ここで,いったん定義した関数fを
Remove[f]
で取り除いておこう.さて,
D[f[g[x]], x]
とすれば,合成関数の微分の公式をはじき出してくれる.
D[(3 x + 5)^5, x]
などどすれば,
15 (5 + 3 x)^4
となるので,確かに合成関数の微分の公式は成立していること...
対数微分法で
D[Log[x], x]
を計算すれば,
1/x
となる.
D[Log[f[x]], x]
を計算すれば,
f'[x]/ f[x]
を得る.
D[a^x, x]
は
a^x Log[a]
を返す.
その他,
D[Exp[f[x]], x]
D[x^n, x]
D[Sin[x], x]
などど遊んでみよう.
高次の微分もできる.
D[Exp[x], {x, 3}]
とやれば,Exp[x]の3階微分を返す.すなわち,
e^x
である.
D[Exp[f[x]], {x, 5}]
なども瞬時に計算してくれる.すごい.
導関数を同じ図にプロットしてみよう.
f[x_] := x^3 - x^2 - 5 x + 1
と定義しておき,
Plot[Evaluate[{f[x], D[f[x], x], D[f[x], {x, 2}]}, {x, -...
とすれば,関数fと,1次導関数,2次導関数を同じ図に描いてく...
Solve[{D[f[x], x] == 0}, x]
の解になっていることも確認できる.(ここでは,Evaluateを...
**テーラー展開 [#jdc3cdb5]
テーラー展開,マクローリン展開(=原点周りのテーラー展開...
Remove[f]
で,さっき定義した関数fをまずは消去しておこう.
Series[f[x], {x, a, 4}]
とすれば,関数f[x]について,aの周りで4次までのテーラー展...
Series[f[x], {x, a, n}] /. n -> 4
としても同じこと.
いくつか,有名なマクローリン展開を紹介しておこう.
Series[Exp[x], {x, a, n}] /. {n -> 4, a -> 0}
Series[Log[1 + x], {x, a, n}] /. {n -> 4, a -> 0}
Series[Sin[x], {x, a, n}] /. {n -> 4, a -> 0}
など.
*積分 [#s5fa7421]
**不定積分 [#gbd082e2]
Integrate[x, x]
とすれば,関数f(x)=xを,xで不定積分してくれる.
Integrate[x^2, x]
Integrate[x^3, x]
Integrate[x^n, x]
Integrate[Exp[x], x]
Integrate[Log[x], x]
Integrate[Cos[x], x]
など,いろいろと遊んでみよう.積分定数は省略されている点...
部分積分の公式を使った計算も,瞬時にやってくれる.
たとえば,
Integrate[x Exp[x] Cos[x], x]
などで確認してみよう.
置換積分法も楽々計算してくれる.例えば,
Integrate[( x + 1)^10, x]
Integrate[(a x^2 + 1)^10, x]
Integrate[Cos[n x], x]
などで確認してみよう.
部分分数分解して積分するのも簡単にできる.
Integrate[(6 - x)/((5 + x) (-1 + 2 x)), x]
などで確認してみよう.部分分数分解は
Apart[(6 - x)/((5 + x) (-1 + 2 x))]
によって与えられる.分解をもとに戻すには,
Together[]
というコマンドを使う.
**定積分 [#a4b7f472]
Integrate[x^3, {x, 0, 1}]
などどやれば,&mimetex(\int_0^1 x^3 dx);を計算してくれる.
**数値積分 [#w6703fae]
Integrate[x^(Cos[3 x]), {x, 0, 1}]
のような複雑な関数の積分をしようとすると,解析的に求まら...
NIntegrate[x^(Cos[3 x]), {x, 0, 1}]
とすれば,
0.763416
瞬時に計算してくれる.すごい.
*Reference [#c899a2ea]
**参考書籍 [#m54083a0]
-宮岡悦良(2000),『Mathematica数学の道具箱〈上〉』,ブレー...
-宮岡悦良(2000),『Mathematica数学の道具箱〈下〉』,ブレー...
**リンク [#l7209951]
-[[神戸大学 Mathematica ホームページ:http://bach.istc.kob...
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|このページについて|
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''親ページ'':このページの親ページは[[Mathematica]]です。
|目次|
#contents
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*微分 [#lcb99b3d]
とりあえず,
f[x_] := 5 x ^3 + 4 x ^2 + 3 x + 1
と関数fを定義しておこう.定義に沿って微分するには
Limit[(f[x + h] - f[x])/h, h -> 0]
とやればよい.
当然,コマンドがある.
D[f[x], x]
である.
f'[x]
とやっても同じ.
f''[x]
とやれば,2階の導関数を求めてくれる.
ここで,いったん定義した関数fを
Remove[f]
で取り除いておこう.さて,
D[f[g[x]], x]
とすれば,合成関数の微分の公式をはじき出してくれる.
D[(3 x + 5)^5, x]
などどすれば,
15 (5 + 3 x)^4
となるので,確かに合成関数の微分の公式は成立していること...
対数微分法で
D[Log[x], x]
を計算すれば,
1/x
となる.
D[Log[f[x]], x]
を計算すれば,
f'[x]/ f[x]
を得る.
D[a^x, x]
は
a^x Log[a]
を返す.
その他,
D[Exp[f[x]], x]
D[x^n, x]
D[Sin[x], x]
などど遊んでみよう.
高次の微分もできる.
D[Exp[x], {x, 3}]
とやれば,Exp[x]の3階微分を返す.すなわち,
e^x
である.
D[Exp[f[x]], {x, 5}]
なども瞬時に計算してくれる.すごい.
導関数を同じ図にプロットしてみよう.
f[x_] := x^3 - x^2 - 5 x + 1
と定義しておき,
Plot[Evaluate[{f[x], D[f[x], x], D[f[x], {x, 2}]}, {x, -...
とすれば,関数fと,1次導関数,2次導関数を同じ図に描いてく...
Solve[{D[f[x], x] == 0}, x]
の解になっていることも確認できる.(ここでは,Evaluateを...
**テーラー展開 [#jdc3cdb5]
テーラー展開,マクローリン展開(=原点周りのテーラー展開...
Remove[f]
で,さっき定義した関数fをまずは消去しておこう.
Series[f[x], {x, a, 4}]
とすれば,関数f[x]について,aの周りで4次までのテーラー展...
Series[f[x], {x, a, n}] /. n -> 4
としても同じこと.
いくつか,有名なマクローリン展開を紹介しておこう.
Series[Exp[x], {x, a, n}] /. {n -> 4, a -> 0}
Series[Log[1 + x], {x, a, n}] /. {n -> 4, a -> 0}
Series[Sin[x], {x, a, n}] /. {n -> 4, a -> 0}
など.
*積分 [#s5fa7421]
**不定積分 [#gbd082e2]
Integrate[x, x]
とすれば,関数f(x)=xを,xで不定積分してくれる.
Integrate[x^2, x]
Integrate[x^3, x]
Integrate[x^n, x]
Integrate[Exp[x], x]
Integrate[Log[x], x]
Integrate[Cos[x], x]
など,いろいろと遊んでみよう.積分定数は省略されている点...
部分積分の公式を使った計算も,瞬時にやってくれる.
たとえば,
Integrate[x Exp[x] Cos[x], x]
などで確認してみよう.
置換積分法も楽々計算してくれる.例えば,
Integrate[( x + 1)^10, x]
Integrate[(a x^2 + 1)^10, x]
Integrate[Cos[n x], x]
などで確認してみよう.
部分分数分解して積分するのも簡単にできる.
Integrate[(6 - x)/((5 + x) (-1 + 2 x)), x]
などで確認してみよう.部分分数分解は
Apart[(6 - x)/((5 + x) (-1 + 2 x))]
によって与えられる.分解をもとに戻すには,
Together[]
というコマンドを使う.
**定積分 [#a4b7f472]
Integrate[x^3, {x, 0, 1}]
などどやれば,&mimetex(\int_0^1 x^3 dx);を計算してくれる.
**数値積分 [#w6703fae]
Integrate[x^(Cos[3 x]), {x, 0, 1}]
のような複雑な関数の積分をしようとすると,解析的に求まら...
NIntegrate[x^(Cos[3 x]), {x, 0, 1}]
とすれば,
0.763416
瞬時に計算してくれる.すごい.
*Reference [#c899a2ea]
**参考書籍 [#m54083a0]
-宮岡悦良(2000),『Mathematica数学の道具箱〈上〉』,ブレー...
-宮岡悦良(2000),『Mathematica数学の道具箱〈下〉』,ブレー...
**リンク [#l7209951]
-[[神戸大学 Mathematica ホームページ:http://bach.istc.kob...
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