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ランダムウォークを雛形とする問題 †
階段の棒人間君 †
棒人間君が魔の7段階段の5段目にいます。
棒人間君は毎回コインを投げて、表が出れば上に一段登り、裏が出れば下に
一段下がります。7段目にたどり着けばクリア、生きて帰れます。
逆に1段目まで降りてしまったらゲームオーバー、死にます。
さて、この棒人間君が生還できる確率は? もちろんコインの裏表は
1/2の確率で等しく出るものとし、階段の途中でやめることはできないものとします。
SUGIYAMA Shunsukeの考えた答え †
4段目スタートだと生死の確率はどっちも
。5段目からの生存確率は1段目からの死亡確率に等しい。6段目からの生存確率は2段目からの死亡確率に等しい。
解を
として定式化すればよいんじゃないのか?
まず幸運にも最短で生存確定の場合:^2)
次に、4段目に行く確率は
です。そして、ここから生存する確率は
。じゃぁ、一回目のコイン投げで6段目に行ってしまったあとの生存確率は?一回目のコイン投げで6段目にいく確率は
です。
そのあとの生存確率は未知なのか。これを未知だとすると、これを
とおいて二本の式をつくらないと解けないわけか(未知数が2個になっちゃうから)。それはなさそうだ。数式は一本でいけるはず、というか1本じゃないならエレガントじゃない。
未知じゃないなら既知か?というと、別に既知でなくてもOK。
に依存する関数として表現できれば数式を一本で済ませられる。すると、6段目からの生存確率は、1)一発で表を出して7段目に到着するか、2)裏を出して5段目、つまりもとの位置にもどってそこから確率
で生存するか、のどちらかになる。
つまり、
ああこれで解けるわ。最初にいきなり考えた「まず幸運にも最短で生存確定の場合:
」なんて、考える必要なかったことに気がついた。でもこれが解答へのヒントになったけど。要するに、5段目スタートからは確率
で6段目か4段目にいくしかないので、6段目に行った後の展開と、4段目に行った後の展開の二つだけを(もともとの
をつかって表現してやって)考えらればよかったんだね。
を解いて、生存確率は
Reference †
参考書籍 †
リンク †