|このページについて|

''概要'':このページでは、数学ソフトMaximaの基本的な使い方を解説します。

''親ページ'':このページの親ページは[[Maxima]]です。

|目次|
#contents
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*[[Maxima:http://maxima.sourceforge.net/]]の基本的な情報 [#qd58d188]

**Maximaで出来ること [#vfe387fe]

[[Mathematica]]で出来ることは、Maximaでも出来る。高価な[[Mathematica]]に対して、Maximaは無料!

以下は、ver5.13を使った場合の説明です。(=Windows用、GUIもキレイなwxMaxia0.7.3aを使った場合の説明です。)



**有用サイト,本 [#z30def2e]

[[このページの一番下:http://www.sugi-shun.com/econwiki/index.php?Maxima%2F%B4%F0%CB%DC%C5%AA%A4%CA%BB%C8%A4%A4%CA%FD#gee05f05]]を見てください。




*基本的な使い方 [#ha749fad]

ここでは、下のような画面を出発点とします。インストールなどは、
[[このページの一番下:http://www.sugi-shun.com/econwiki/index.php?Maxima%2F%B4%F0%CB%DC%C5%AA%A4%CA%BB%C8%A4%A4%CA%FD#gee05f05]]でも見て、各自調べてください。

#ref(maxima.JPG)

さて、この画面で、


 INPUT

というところに、コマンドを入力すると、計算結果がどんどん返ってくる仕組みになっています。例えば、

 3+5

とか入力し、Enterキーを押せば、以下のような画面になります。

#ref(maxima1.JPG)

ここで、

 (%i1) 

は、「1つ目のCOLOR(RED){i}nput」を意味しています。同様に、

 (%o1)

は、「1つ目のCOLOR(RED){o}utput」を意味しています。

いま例えば、

 (%o1)+10

と入力し、Enterキーを押しせば、

 18

と返ってきます。尚、自分では入力していなくとも勝手に

 ;

が付くのは、オマジナイです。気にしないでよし。以下ではいちいちスクリーンショットを示しません。INPUTのところに入力するコマンドと結果のみを示していきます。

四則演算は、Mathematicaなどと同じで、

|掛け算|*|
|割り算|/|
|足し算|+|
|引き算|-|
|べき乗|^|

という感じです。まぁ、勝手に各自試してみてください。

aに3を代入する場合は,
 
 a:3

と入力。(ここはmathematicaと違う!)

 a+10

とか入力すれば、

 13

と返してくれます。aに代入されている値を消すには、

 remvalue(a)

とすればよい。

四則演算だけではなく、もっと高度な計算ももちろんできる。組み込み関数があって、それを用いればよい。例えば,

 expand((x+y)^6) 

と入力すれば、&mimetex((x+y)^6);を展開してくれる。さらに

 diff(%,x)

とすれば、xについて微分してくれます。関数diff()は、

 diff(数式,微分したい文字)

のように使います。いま、

 %

としているのは、直前の結果を参照せよ、という意味です。すなわち、expand((x+y)^6) で展開された数式を、xについて微分していることになります。

数式の文字のところに値を代入し計算結果を得るには、

 ev(3*x+5*y, x: 5, y:10)

などとやればよいです。関数ev()は、evaluateの略です。これは、&mimetex(x=5);,&mimetex(y=10);を代入して式&mimetex(3x+5y);を評価せよ、という意味です。似たような関数に、ratsubst()があります。helpでも見てください。

その他、円周率などの、組み込み定数が以下です。

円周率

 %pi

自然対数の底

 %e

これら円周率πや自然対数の底eの近似値を知りたいときは、

 bfloat(%pi);

などとやればよいです。



メンドーな計算をMaximaに任せるとき、組み込み関数をいかに使いこなすかがポイントです。

*組み込み関数の紹介 [#n0a49ce8]

|log()|対数|
|sqrt()|平方根|
|cabs()|絶対値|

log()は自然対数です。
 log(%e)
とすれば、
 1
と返ってきます。







 


*関数の定義 [#g0945bc8]

Maximaでは、関数の定義では、記号

 :=

を使います。Mathematicaとここは同じですね。例えば、


 f(x):= 3*x+1

と定義します。すると、

 f(20)

と入力すれば、

 61

を返してくれます。

定義した関数を消去するには、

 remfunction(f)

とすればよいです。remove functionの略です。引数がf(x) ではなくf であることに注意しましょう。

さて、Maximaでは、組み込み関数の名前は、小文字から始まっているようです。そして、引数を

 ()

でくくっています。

そこで、自分で定義する関数は大文字から始まるようにする、というルールを自分で作れば、組み込み関数と重複することがなく、便利です。









*Reference [#gee05f05]
**参考書籍 [#t93706ea]
探し中。。。

**リンク [#s4d84c70]
公式サイト
-[[公式サイト:http://maxima.sourceforge.net/]]

日本語の解説ページ
-[[日本語での紹介ページ(ちょっと古い?):http://phe.phyas.aichi-edu.ac.jp/~cyamauch/maxima/]]
-[[Hasumi Ryoさんのページ:http://www.rhasumi.net/wiki/wiki.cgi?page=Maxima%A4%CB%A4%C4%A4%A4%A4%C6%A4%CE%C8%F7%CB%BA%CF%BF]]

PDFマニュアル
-[[Professional Maxima(PDFのマニュアル、ver5.13に対応している):http://www.muskmelon.jp/maxima/]]
-[[Maxima 入門ノート1.2.1(PDFのマニュアル、平成17年10月26日作成):http://www.eonet.ne.jp/~kyo-ju/maxima.pdf]]


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