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概要:このページでは、汎用テキストエディタemacs/Meadowを使うときに役立つTricksを蓄積します。
親ページ:このページの親ページは計量経済学のためのITスキルです。
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ここでは、勝手に副管理人②(KOMIYA Toshiyuki)が日々の作業に使っているテキストエディタemacsを紹介させていただきます。 熟練ユーザの方からは御叱りを受けるような内容になるかも知れませんが、魅力ある編集環境をより多くの方に知っていただくことを目的にご紹介します。 また、
emacsは元々UNIXの上で動作するエディタです。MacOSXはUNIXをベースにして構成されていますから、emacsを使用することができます。MacOSXのUIに合わせたCarbon Emacsがあり、とても使いやすいです。 emacsをWindows上で動作するように開発されたのがMeadowです。
emacsは(そのよくある紹介によると)超強力な編集能力を持ったテキストエディタです。 独自のプログラミング言語(emacs-lisp)を持ち、またemacsの上で動くメールソフト(mewなど)やウェブブラウザ(w3mなど)を持ち、shellを呼び出すことさえできます。 このようなことがあるからか、「emacsは一つの環境である」と言う方さえいらっしゃるようです。 私もWindowsやMacOSXの上でもう一つ小さなOSを起動する、というような意識でMeadow/emacsのアイコンをダブルクリックしています。
emacsには、様々な編集対象の形式のためのモードがそれぞれ用意されていています。例えば、TeXファイルを編集するためのYaTeX(やてふ)というモード(ソフト?)や、統計ソフトRのプログラムを書き実行するためのモードがあります。それぞれのモードは色分け機能や補完機能などによって、それぞれの形式の編集を補助してくれます。 したがって、一度emacsの操作を修得してしまえば、何から何までその慣れ親しんだ操作環境で実行できるのです。
ところが、Windowsに慣れていればいるほど、emacsは使いづらく感じることでしょう。 それは、
などの特徴が原因でしょう。
1はマウスを使って同様の処理を行うことができるので、それほど心配ありません。但し、キーボードだけを使って処理を行うことではじめてemacs/Meadowの魅力を感じることができるであろうことには注意が必要でしょう。
より深刻な問題は2の方です。emacs/Meadowの本体だけ(設定や拡張機能(正確な言葉遣いではないかも)が何も無い状態)を持ってきても、あなたはストレスを溜めるだけで、成果は皆無となる可能性が高いです。
上記の短所(?)2を解決してくれるのが、実用に耐える機能や設定を備えたemacs/Meadowをフリーソフトとして提供して下さっている方々のweb pageです。
どちらもそのページの解説に従えば、簡単に導入できます。 そして、どちらも私の知る限り最高の入門です(もちろん私もこれらを使用しています)。
M+x grep grep -nH -e "anyword" ~/yourfile
Meadowではすべての操作をキーボードのみを用いて行うわけですが、その際ctrlキーを多用します。ctrlキー無しではお話になりません。
ところが、ほとんどのWindowsマシンのキーボードのctrlは何とも打ちづらい位置(下段の端)にあります。これをホームポジションから掌を動かさないまま打とうものなら、手がつるか、多くの打ち間違いにストレスを溜めることでしょう。
そこで活躍してくれるのが、AltIMEです(例えばココからダウンロードして下さい。インストールはDrag and Drop一発。実に簡単です)。 これは、DOS/V機のCtrlとCapsLockなどのキーの入れ替えを可能にするソフトです(他にも多彩な機能がありますが、私はほぼこれだけのために導入しています)。 CapsLockは多用するキーではないと(少なくとも私は)思いますので問題ないでしょう。 これを使えば、左手小指のすぐ左にctrlキーが存在することになり、大変便利です。
キーの入れ替えを実現してくれるWindowsマシンのためのソフトには、他に 「窓使いの憂鬱」というものがあるようです。 ちなみに、私は使ったことがありません。
以下で紹介するemacs/Meadowのコマンドラインのうち、"C"は"Ctrl"を、"M"は"Alt"を指しています。
"C"+"x"+"b": バッファの切り替え
各種特殊モードは"M"+"x"-"any key"で記述されます。
"M"+"x"-"Shell" : コマンド・プロンプトの呼び出し "M"+"x"-"R" : Rモードの呼び出し "M"+"x"-"Stata" : Stataモードの呼び出し
"Esc"+"Shift"+"1"からコマンド・ライン(コマンド・プロンプト)の呼び出しが可能。たとえば、Meadow上からdvipdfmx(Beamerの場合はdvipdfm) "dviファイルの名前"でdviファイルをpdfファイルに変換することも出来るようになる(なお、dviファイルの名前の直前には半角スペースが必要です)。